ごまは栄養豊富で体に良い食品です。脂質、たんぱく質、炭水化物がバランス良く含まれるほか、鉄やカルシウムなどのミネラル、ビタミンB1やビタミンB2などのビタミン、さらに抗酸化力を高めて体の酸化を防いでくれる微量成分「セサミン」も含有しています。

ところが、ごまの皮は消化されにくく、皮つきの粒丸ごとを食べるとそのまま排出されてしまう可能性が高いです。栄養を効率よく吸収するためには外皮を細かく砕くのがポイント。

この記事では、ごまの消化吸収をよくし、栄養の吸収率を上げる方法を紹介します。

いりごまより、すりごま・ねりごまが消化吸収されやすい

収穫したごまを洗い、焙煎したものが「いりごま」です。煎りあげることで特有のプチプチした食感の良さが生まれますが、皮はかたくて丈夫なので胃の中でも分解されません。噛み砕かれなかった粒は、そのまま排出されてしまいます。

そのいりごまをすり鉢などで粒が砕けるまですったものが「すりごま」です。することによってごまのかたい皮がすりつぶされるので、体内に入ったとき消化液と接触する表面積が増えて、栄養が消化・吸収されやすくなります。

市販のすりごまを買うのでも、いりごまを購入して毎回使う分だけすり鉢とすりこ木、またはごますり器でするのでも、どちらでも構いません。ただし、すりごまは酸化しやすいため、その都度するほうが香りがよく、おいしく食べられます。

焙煎したごまをすりつぶしたあと、ペーストになるまで練りあげたものが「ねりごま」です。粒がなくなっている状態なので、すりごまよりもさらに消化吸収に優れています。

つまり、栄養成分やセサミンなどの吸収率を高めたいなら、いりごまよりはすりごま・ねりごまの状態で食べるのがおすすめです。

栄養たっぷり！ すりごま・ねりごまの食べ方いろいろ

すりごまは、野菜と和えたり、麺類や鍋料理にふりかけたり、クリームソースやポタージュに混ぜたり、ドレッシングやチヂミのタレに加えたり、幅広い料理に活用できます。和えるだけの簡単すりごまコールスローもぜひ試してみてください。

また、すりごま・味噌・砂糖・酒でつくる味噌だれは、麺類のつけつゆ、和え物、炒め物など、さまざまな料理にアレンジができて便利です。（→ごま味噌だれのレシピはこちら)

真誠には、ごまを粗めにすりつぶし、食感を楽しめるよう粒をほどよく残した「うまかあじすりごま」や、皮をむいて栄養成分を消化吸収しやすくした「皮むきタイプのいりごま」があり、好みに応じて選べます。

ねりごまは、ごま豆腐や担々麺などに使うほか、醤油、ポン酢、マヨネーズ、めんつゆといった定番調味料に混ぜてもコクが出て一味違ったおいしさを楽しめます。

なめらかなペースト状なので、トーストやクラッカーに塗ったり、アイスクリームやお団子にかけたり、豆乳ラテなどのホットドリンクに溶かしたりするのもおすすめです。その際はメープルシロップやはちみつを混ぜて甘みをつけるのもいいですね。

真誠には、使いやすいスタンドパウチ入りの「純おいしいねりごまパウチ」や、瓶入りの「ねりゴマ一番」があり、好みに応じて使い分けられます。

すりごまもねりごまも、和洋中を問わず、さまざまな料理やお菓子に合う万能選手なので、ぜひ普段の食生活に取り入れて、効率よくごまの栄養を消化・吸収しましょう。

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