毎日食べたい卵の実力!栄養から保存法までまるごと解説
毎日の食卓で活躍する卵は、手軽に栄養を補える優れた食材です。何気なく選び、保存し、使っている卵ですが、その特徴を詳しく知ることで、よりおいしく無駄なく食べることができます。
この記事では、卵の栄養や構造を押さえながら、鮮度や保存、賞味期限の考え方をわかりやすく解説。さらに、ご飯やパン、うどんなど主食との組み合わせも紹介します。いつもの卵料理をよりバランスよく楽しむためのポイントを確認していきましょう。
「完全栄養食品」と呼ばれる卵のチカラ
卵は、5大栄養素のうちたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルを豊富に含む食材で、「完全栄養食品」とも呼ばれています。
たんぱく質の質を示す指標に「アミノ酸スコア」があります。これは、体内で合成できない9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれているかを評価するものです。卵のアミノ酸スコアは100と高く、たんぱく質源として非常に優れた食品といえます。
卵(可食部100g)の成分を見ると、エネルギーは142kcalで、たんぱく質12.2g、脂質10.2gが含まれています。また、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛といったミネラル類や、ビタミンA、B2、B6、B12、D、E、葉酸などの各種ビタミンがバランスよく詰まっています。
殻や卵黄の色、卵の構造の不思議
スーパーでは白卵と赤卵が並んでいますが、基本的には産むニワトリの種類によって殻の色が決まります。褐色や黒っぽい羽毛の品種は赤卵を、白い羽毛の品種は白卵を産む傾向があります。
また、「卵黄が濃いほうが栄養がありそう」と思われがちですが、濃淡と栄養価に直接的な関係はありません。黄身の色合いは、主にニワトリが食べるエサに含まれる色素によって変わります。トウモロコシやパプリカなど、カロテノイド系の色素を含むものを与えると濃くなり、飼料用穀物を多く使うと淡い色になるとされています。
卵黄を守り、鮮度に関わるいくつもの構造
卵を割ったときの構造にも注目してみましょう。
中央の卵黄は、卵の栄養が多く含まれる部分で、黄身とも呼ばれます。表面には胚(はい)があり、有精卵の場合は、ここがひよこに成長するもとになります。
そのまわりには卵白があり、内側から「内水様卵白」「濃厚卵白」「外水様卵白」に分かれます。濃厚卵白は、卵を割ったときに卵黄の周囲で盛り上がって見える部分です。
卵黄の両側にある白いひも状の部分は「カラザ」と言い、黄身を中央付近で支える役割があります。見た目が気になることもありますが、卵白と成分は近く、食べても問題ありません。
殻の内側には「卵殻膜」があり、卵の中身を守っており、卵の丸いほうには「気室」という空気の入った空間があります。
鮮度の見分け方と、知っておきたい正しい保存法・賞味期限
割らずに新鮮さを判断するのは難しいものの、卵の仕組みを知ると、時間とともに中身がどう変化するかを理解しやすくなります。
卵の殻には目に見えない小さな穴、気孔がたくさんあり、そこを通じて空気が出入りしています。時間の経過とともに水分が蒸発し、中身が少しずつ減るため、気室は大きくなっていきます。
表面に水滴がつくと、気孔から微生物が入り込んで腐敗につながることがあります。家庭では洗わずに、冷蔵庫で保存しましょう。
卵を保存するときは、とがったほうを下にして置くのがおすすめです。丸い側は気室があるので、反対側のほうが殻の強度が高く、割れにくいとされています。
表示を見れば、産卵からおおよそどのくらい経過しているかが分かります。卵の賞味期限は、生で食べられる目安を示したものです。現在は、家庭の冷蔵庫で7日間保管する日数を考慮し、最長21日とされています。
主食×卵で、手軽においしく栄養補給
ご飯やパン、うどんなどは日本の食卓に欠かせない主食ですが、穀類のたんぱく質は、必須アミノ酸のひとつであるリシンが不足しやすいのが弱点。そこで組み合わせたいのが卵です。さらに卵に含まれない食物繊維とビタミンCを補う1品も紹介します。
ご飯+卵
卵かけご飯にしたり、ゆで卵を添えることで、主食だけでは不足しやすいリシンを加えることができます。卵を合わせることで、炭水化物に加えてたんぱく質や脂質も摂ることができ、食事としての満足感も高まります。もう1品、小松菜の味噌汁を添えれば、さらに栄養バランスが整います。
食パン+卵
食パンに卵を合わせるメニューも、手軽に取り入れやすい組み合わせです。目玉焼きトーストや卵サンドなど、朝食や軽食に使いやすく、アレンジの幅があるのも魅力。
小麦も米と同じ穀類で、リシンが不足しやすい傾向があります。パンだけで済ませず、卵を足すことで、たんぱく質を補いながら、必須アミノ酸のバランスも整います。ブロッコリーを添えて、食物繊維とビタミンCをプラスしましょう。
うどん+卵
うどんも小麦を原料とする主食ですが、たんぱく質が控えめです。そこに卵を加えることで、たんぱく質を補うことができます。卵はうどんとの相性もよく、温かい卵とじうどんならほうれん草を、冷やしうどんならトマトやねぎを添えることで、ビタミンCや食物繊維が補えます。
参考レシピ:さっぱりコク旨!半熟卵とトマトの濃厚ごまだれ冷やしうどん
毎日食べたい卵の実力!栄養から保存法までまるごと解説:まとめ
卵は、手軽に献立に加えやすい食材です。朝の一品にしたり、余った野菜と合わせたり、主食に添えたりと、その日の気分や冷蔵庫の中身に合わせて使える柔軟さがあります。買い置きしやすく、調理時間も短く済むため、忙しい日にも頼りになる存在です。
卵を上手に取り入れながら、さまざまな食材を組み合わせて、毎日の食事をより豊かに楽しみましょう。
出典
農林水産省:毎日卵(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2404/pdf/aff2404-all.pdf)
農林水産省:米と栄養(https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/okome_summary/03/health01.html)
文部科学省:食品成分データベース(https://fooddb.mext.go.jp/)
厚生労働省: e-ヘルスネット/アミノ酸(https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-001.html)
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