お正月の鏡餅やお雑煮用のお餅は、余ってしまいがちですよね。そんな時におすすめの、美味しいおやつレシピを紹介します。
作り方はとっても簡単。小さく切った餅を焼いて「とろけるきなこ」を和えるだけ。外はカリッと香ばしく、中はもっちりという絶妙な食感の焼き餅に、ごまパウダー入りのきなこをたっぷりと和えれば、口の中でふわっと甘みが広がります。
小さくて食べやすいことに加え、「とろけるきなこ」は口溶けが良いのが特徴です。子供や高齢者も食べやすい、小さなきなこ餅をぜひお試しください。

小さくて食べやすい「きなこ餅スナック」レシピ

【材料（2人分）】

• 切り餅　2個
• とろけるきなこ　大さじ2（普通のきなこなら砂糖大さじ2を追加）
• つなぎ用の油　小さじ1（サラダ油、米油、溶かしバターなど）

【作り方】

1. 切り餅を8等分（または食べやすい1cm角程度のサイコロ状）に切ります。
2. テフロン加工などのくっつきにくいフライパンに、切ったお餅を並べます。お餅同士がくっつかないよう、少し間隔を空けてください。
3. 弱めの中火で焼きます。ときどきフライパンを揺すったり、箸で転がしたりして、全面に焼き色をつけます。5〜6分ほどでぷっくり膨らみ、表面がカリッとしてきます。
4. お餅が焼けたら熱いうちにボウルに移します。きなこが餅に付きやすいように、用意したつなぎ用の油（小さじ1）を全体に混ぜ、お餅の表面をコーティングします。
5. とろけるきなこをたっぷり加えて、まんべんなく和えます。

【ポイント】

1. このレシピでは、真誠の商品「とろけるきなこ」を使用しました。ごまパウダー入りのきなこに、黒糖のコクと、麦芽糖の優しい甘さが加わり、スッと溶ける不思議な食感。きなこ特有の口の中のパサつきがないため、きなこ餅スナックにぴったりです。
2. つなぎ用の油は、あっさり派ならサラダ油や米油で、リッチ派なら有塩バターがおすすめ。きなことの相性が抜群です。
3. サラダ油・米油を使う場合は、ひとつまみの塩を、きなこと混ぜてください。甘じょっぱさが際立ち、止まらない味になります。

角餅と丸餅

このレシピでは切り餅（角餅）を紹介しましたが、用途や地域によっては、丸餅を使う場合があります。
丸餅を使う場合は、切り分けた端の部分が小さくなるので、焦げ付きに注意してください。
岐阜県の関ケ原を境に、東日本では角餅（切り餅）が、西日本では丸餅が一般的です。この餅の形には、それぞれ興味深い意味があります。以下の記事で紹介していますので、ぜひお読みください。

参照記事：こんなに違う！日本全国「雑煮」の多様性と食材に込められた新年の願い

お正月の準備で、つい大量に購入してしまう餅。無駄なく食べきるために、保存法を知っておきましょう。
続いて、保存のコツを紹介します。

余った餅の保存方法



個包装の切り餅

市販されている個包装の切り餅は、そのままで長期保存（※商品の記載を確認）が可能です。

個別包装の餅はパッケージの賞味期限をチェック！
個別包装されている市販の餅は、賞味期限が長いため、基本的には冷凍不要。期限内に食べきれなさそうなときは、冷凍保存することでさらに1ヵ月長持ちします。

引用元　ニチレイ　冷凍餅の解凍・冷凍方法。おすすめの食べ方を食感別に紹介！（https://www.nichireifoods.co.jp/media/11116/）

包装から出した餅

カビが生えないように上手に保存して美味しく食べきりましょう。

■ 短期保存なら冷蔵

数日以内に食べる分は、ポリ袋や密封容器に入れて冷蔵庫で保存。1～2週間保存したい場合は、ラップが餅に密着するよう、表面の粉をよく落として、1個ずつぴったりとラップに包み、保存しましょう。

■ 長期保存なら冷凍

冷蔵保存の場合と同様に表面の粉をよく落として、1個ずつぴったりとラップに包み、冷凍用の保存袋に入れます。2～3か月は冷凍保存可能。解凍時は室温で半解凍します。凍ったままでも焼くことができます。

硬くなった餅には電子レンジを活用



餅が硬くなってしまった時や、時短で美味しい焼き餅を作りたい時には、電子レンジを活用しましょう。

■硬くなった餅を柔らかくする

耐熱容器に、餅がつかるくらいの常温の水を入れて、電子レンジ（600Wでまず20秒ほど）で加熱します。加熱しすぎると溶けてしまうので、様子を見ながら加熱するのがポイントです。

■時短で香ばしい焼き餅

まず電子レンジ（600Wで20秒～30秒目安）で中心を少し柔らかくしてから、オーブントースターで焦げ目をつけると、焼きムラができにくく調理時間が短縮できます。

餅を安全に食べるために



小さい子供や高齢の家族がいる場合は、安全に食べることも重要。餅をのどに詰まらせる事故は毎年発生しており、特に小さな子供や高齢者は注意が必要です。

餅をのどに詰まらせない食べ方

1. 小さく切っておく
調理の段階で、あらかじめ食べやすい大きさに切っておきましょう。
2. のどを湿らせる
食べる前に、お茶や水でのどを湿らせておくと、くっつきにくくなります。
3. よく噛んで少量ずつ飲み込む
少量ずつ口に入れ、唾液とよく混ぜ合わせながら食べましょう。お茶などで無理に流し込もうとするのは危険です。
4. 食べる姿勢に注意する
背筋を伸ばし、顎を軽く引いて食べるようにしましょう。
5. 一人では食べないようにする
万が一餅がのどに詰まったら、助けを呼んだり、応急処置をする人がそばにいる状態で食べましょう。

きなこ餅スナックのレシピと安全な食べ方：まとめ

お正月の餅は、つい買いすぎてしまったり、定番の味に飽きてしまったりすることもあるものです。しかし、冷凍などの保存テクニックや、電子レンジを活用した時短ワザを使えば、最後まで無駄なく、つきたてのような美味しさを楽しめます。

消費に困った時は、ぜひ小さくて食べやすい「きなこ餅スナック」をお試しください。サクッとした食感と優しい甘さが、いつものお餅を新しいスイーツに変えてくれます。安全な食べ方を心がけつつ、工夫を凝らして日本の正月文化を美味しく味わい尽くしましょう。


出典　農林水産省
正月に余った餅の食べ方・保存法（https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2001/spe2_04.html）
鏡もちの由来と美味しく食べるコツ（https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/wagohan/articles/2301/spe13_01.html）
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