もちもち×プチプチ|食感が楽しいごまチャプチェレシピ
2025/10/31
 
韓国料理の定番「チャプチェ」。このレシピの主役は、日本の春雨とはひと味違う、さつまいもが原料の韓国春雨「タンミョン」です。
その魅力はなんといっても「もちもち」とした弾力のある食感。さらに香ばしいごまをたっぷり加えて、「プチプチ」の歯ごたえも楽しい一皿に仕上げました。甘辛い特製ダレとごま油の香りが食欲をそそり、お肉も野菜もバランス良くいただけます。おうちで作れる絶品チャプチェをぜひお試しください。
 
ごまチャプチェレシピ
【材料(2人分)】
- 豚バラ薄切り肉 60g
- 人参 40g
- きくらげ (戻した状態で)8g
- 生椎茸 4枚
- ニラ 40g
- タンミョン 100g
豚肉下味用
- 料理酒 小さじ2
- 塩・黒こしょう 少々
調味料(合わせておく)
- しょうゆ 小さじ4
- 鶏がらスープの素 小さじ1/2
- 砂糖 小さじ1
- 塩・黒こしょう 少々
その他、調理用ごま油 適宜
仕上げ
いりごま白 大さじ2
【作り方】
- 人参は皮をむきせん切りに、ニラは5cm程度に切り、きくらげは水で戻しせん切りにします。
 生椎茸は、石づきを除きせん切りに、タンミョンは袋の表示を目安に5〜6分程茹でたら、洗って水気を切り、食べやすい長さに切ります。
- 豚バラ薄切り肉は、食べやすい大きさに切り、10分ほど下味をつけます。
- ニラをごま油で軽く炒めて、取り出しておきます。
- フライパンにごま油を熱し、2の豚肉を炒めます。
- 1で準備した人参、きくらげ、生椎茸、タンミョンをこの順に加えて炒めます。合わせておいた調味料を加え炒め合わせます。
- 最後に3のニラを軽く混ぜ炒め、お皿に盛り付け、食べる直前にいりごまをふりかけます。
【ポイント】
ごまは、いりごまの他に、すりごまもおすすめです。いりごまは、特有のプチプチした歯触りが楽しめ、すりごまはより香ばしさを感じることができます。
参照記事:いりごまとすりごまの違いは?それぞれの特徴と活用方法
韓国料理全般で、仕上げに白ごまをふるのは定番のスタイル。甘辛しょうゆ味とごま油の香りに、白ごまの香ばしさを重ねることで風味が完成します。
チャプチェには太くもちもちしたタンミョンを
韓国語の「タンミョン」とは春雨のことで、中国語由来の乾麺である春雨を指しますが、日本で多く流通している春雨とは異なります。日本では細くてやわらかい春雨が多く使われますが、韓国では太くてもちもちしたタンミョンが主流。チャプチェには、主にタンミョンが使われます。
次の章では、この春雨とタンミョンの違いについて解説していきます。
春雨とタンミョンの違い|使い分けてより美味しく
 
「春雨(はるさめ)」と「タンミョン」は、どちらもデンプンを主な原料として作られる、見た目が透き通った麺です。しかし、そのルーツや原料、太さや食感、そして使われる料理には、はっきりとした違いがあります。
ルーツと原料の違い
まず、それぞれの生まれ故郷と主な原料を見てみましょう。
日本の春雨は、もともと中国で緑豆を原料に作られていたものが原型です。日本では昭和の初め頃から国内での生産が始まり、気候や原料事情に合わせて緑豆の代わりに、主にじゃがいものデンプンを主原料とする製法が定着しました。茹でると細い糸のように透き通るのが大きな特徴です。(※さつまいもを使う場合もあります。)
一方のタンミョンは、朝鮮半島で広く食べられている麺で、特に代表的な料理「チャプチェ」に使われることで知られています。韓国では、さつまいものデンプン(甘藷デンプン)を原料にした麺をタンミョンと呼び、チャプチェはこのタンミョンを使った料理として定着しています。
太さと食感の違い
次に、見た目や口にしたときの食感の違いです。
日本の春雨は、一般的に細く、繊細な食感が特徴です。お湯で戻したあと、さっぱりとした軽い味わいの料理によく合います。
それに対してタンミョンは、春雨よりも太く、もちもちとした強い弾力があるのが持ち味です。炒めたり煮込んだりしてもコシが失われにくく、タレやスープの味をよく吸いながらも、麺そのものの存在感がしっかり残ります。
この、もちもちした食感を生み出すのはさつまいものデンプンです。さつまいものデンプンで作られたタンミョンに対し、日本で多く使われる春雨はじゃがいものデンプンで作られているため、つるつるしたのどごしや食感になるのが特徴です。
使われ方と代表的な料理
こうした特徴から、それぞれが得意とする料理も異なります。
日本では、春雨は鍋物や汁物、サラダなど、幅広い料理に使われる麺として和食の中に定着しています。春雨の「ゆでると透き通る細い糸状になる」という性質を持ち、国内独自の製法が受け継がれてきました。
 
タンミョンの代表料理はやはりチャプチェですが、鶏肉や野菜とタンミョンを甘辛く煮込む「チムタッ」も人気。ご飯との相性も抜群で、ピリ辛味が特徴です。
これらの料理では、しっかり味付けをして炒めたり煮込んだりすることを前提とした麺として扱われます。
 
このように、同じデンプンを原料とする麺でも、それぞれに最適な調理法があります。
春雨とタンミョンの違い|使い分けてより美味しく:まとめ
春雨とタンミョン。どちらもデンプンから作られる透明感のある麺ですが、その太さや食感を活かす料理は異なります。
さっぱりとした和え物や温かいスープで繊細な口あたりを楽しみたい日には「春雨」を。そして、甘辛い味をしっかり絡めるチャプチェのように、食べ応えのある一品を作りたい日には、もちもちした「タンミョン」を。それぞれの麺が持つ個性を知ることで、料理のレパートリーはぐっと広がり、日々の食事がもっと楽しくなるはずです。
次にスーパーで麺を選ぶ際には、ぜひその日の気分やメニューに合わせて、二つの麺を使い分けてみてください。
出典
農林水産省:はるさめ(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/harusame.html?utm_source=chatgpt.com)
korea.net:韓国料理シリーズ_チャプチェ(https://www.korea.net/Events/Overseas/view?articleId=11201&utm_source=chatgpt.com)
農事情報システム:当面(デンプン食品)(https://koreanfood.rda.go.kr/kfi/foodMonth/view?fd_se=286&fd_snn=29&menu_tab=0&utm_source=chatgpt.com)
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