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知って、選んで、おいしく食べる。国産小麦が支える食の未来

2026/01/30

パン、うどん、パスタにケーキ。私たちの毎日の食卓に欠かせない「小麦」ですが、最近スーパーやパン屋さんで「国産小麦使用」という文字を目にするようになったと感じませんか?実は今、国際情勢の変化や食の安全への関心の高まりから、国産小麦への期待がかつてないほど高まっています。
この記事では、国産小麦の歴史や品種、栄養、そして国産小麦を選ぶことが食の未来にどうつながるのかを、わかりやすくご紹介します。

国産小麦

実は身近な存在?日本人と小麦の長い付き合い

小麦の栽培が世界で始まったのは約1万年前の新石器時代と言われていますが、日本に伝わったのは弥生時代のことです。それ以来、小麦は日本人の重要な食料源として親しまれてきました。
鎌倉時代から江戸時代にかけては、お米を作った後の田んぼを利用する「裏作」として各地で栽培されるようになり、明治時代に洋食文化が広がると、その需要は一気に加速しました。古くから私たちの暮らしと密接に関わってきた国産小麦は、「日本の食の原風景」を支えてきた存在なのです。

小麦畑

データで見る国産小麦の現在

ところが戦後、日本は深刻な食糧不足に直面し、アメリカからの救援物資として小麦が大量輸入されました。輸入小麦は価格が割安だったため、国内生産の減少につながり、輸入依存を加速させたのです。その後、国内の小麦需要全体に占める国産小麦の割合は、15%前後にとどまっていました。

国産小麦の割合グラフ

しかし近年は、国内の耕地面積が減少する中でも、麦の作付面積は横ばいから増加傾向にあります。
特に北海道は、収穫量が全体の62%(令和4年)を占める一大産地であり、日本の小麦生産の要となっています。その背景には食料安全保障の観点があります。

今、「国産小麦」を選ぶ理由とは?

今、私たちが国産小麦を選ぶことには、単なる「おいしさ」以上の大きな意味があります。それが「食料安全保障」という考え方です。
現在、世界では人口増加や気候変動による異常気象が頻発し、食料の安定確保が難しくなっています。また、国際情勢の悪化により、必要な食料を安価に輸入しにくくなる「買い負け」現象も発生しています。
小麦の多くを輸入に依存している日本にとって、将来的な供給への不安は拭えません。だからこそ、国内生産の拡大と、国産原材料への切り替えが急務となっているのです。

飲食店の中には、地元の生産者を応援したい、安心・安全なものを届けたいという思いから、国産小麦100%にこだわる店舗が増えています。また、消費者の間でも国産小麦を選ぶ動きが広がり、少しずつ国産小麦への関心が高まっています。

用途に合わせて進化する国産小麦の「品種」

「国産小麦はうどん用」というイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、現在は品種改良が進み、パンや中華麺に適した高品質な品種もたくさん登場しています。
小麦粉は、含まれるたんぱく質(グルテン)の量と、こねた時の粘り・弾力の強さによって、大きく3つのタイプに分けられます。

強力粉(硬質小麦)

たんぱく質が多く、粘りや弾力が強いのが特徴です。中華麺、パン、餃子の皮などに適しています。代表的な品種には、北海道産の「ゆめちから」や「春よ恋」などがあります。
最近では、福岡県がラーメンのために開発した「ラー麦(ちくしW2号)」のように、特定の料理のおいしさを最大限に引き出すための専用品種も人気を集めています。

中力粉(中間質または軟質小麦)

たんぱく質量は標準的で、うどんやそうめん、ベーグルなどに適しています。国産小麦の流通量の約8割を占める日本麺用品種で、北海道産の「きたほなみ」は全品種の中で生産量第1位(令和4年)を誇ります。

薄力粉(軟質小麦)

たんぱく質が少なく、粒子が細かいのが特徴です。お菓子や天ぷらの衣などに適しており、サクッとした食感を生み出します。

国産小麦の「品種」

栄養価の再評価!満足度を高める小麦の力

小麦はエネルギー源となるだけでなく、私たちの健康を支える多様な栄養素を含んでいます。小麦の粒は「胚乳」「表皮」「胚芽」の3つの部位で構成されています。

胚乳(全体の約8割)

主に小麦粉になる部分で、糖質とたんぱく質が豊富。体を動かすエネルギー源になります。

表皮(ふすま・ブラン)

食物繊維、鉄分、マグネシウム、亜鉛などを豊富に含みます。特に不溶性食物繊維は便秘の予防・解消に役立ちます。

胚芽(全体の約2%)

ビタミンB1、B6、ビタミンE、脂質などが凝縮されています。ビタミンB群は糖質やたんぱく質の代謝を助け、疲労回復や健やかな皮膚・髪の維持をサポートします。

また、最近注目されている「全粒粉」は、これらすべてを丸ごと挽いた粉です。栄養価が非常に高く、香ばしい風味としっかりした食感が楽しめるため、健康志向の方にぴったりの食材です。

全粒粉

知って、選んで、おいしく食べる。国産小麦が支える食の未来 : まとめ

国産小麦を積極的に選ぶことは、日本の農業を守り、将来の食卓の安全を守ることに直結します。
「国産小麦」と書かれた麺を手に取ってみる。地元の小麦を使ったうどん屋さんに行ってみる。そんな一人ひとりの小さな選択が、黄金色に輝く日本の麦畑を未来へつなぐ力になります。
農家の方々は、高品質な麦を届けるために栽培技術を磨き、日々努力を重ねています。また、製粉工場では、金属検出機や異物除去装置を駆使し、徹底した安全管理のもとで小麦粉が作られています。

現在では、ネットショップやスーパーマーケットなどで国産小麦を使ったパンや麺が販売されており、比較的手に入りやすい状況になっています。
次に家庭でラーメンを作る際は、国産小麦の麺を選び、「コシ」や「風味」に注目してみてください。日本の風土と技術が生み出した、奥深い美味しさを楽しむことができるでしょう。

白ごま牛乳ラーメン

参考レシピ:香ばしい炒め野菜がポイント!あっさり&コク旨「白ごま牛乳ラーメン」


出典
農林水産省:国産小麦の魅力(https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/attach/pdf/mugi_kanren-105.pdf)を加工して作成

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真誠 編集部

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