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もっと子供に魚を。楽しく始める「魚の食育」のススメ

もっと子供に魚を。楽しく始める「魚の食育」のススメ

「子どもに魚を食べさせたいけれど、調理が面倒でつい肉料理に頼ってしまう…」そんな方も多いのではないでしょうか。かつて日本の食卓に当たり前に並んでいた魚料理も、今では少し特別なものになりつつあります。
しかし、海に囲まれた日本で育まれてきた「魚食文化」には、子供たちの健やかな成長を支え、食への関心を深めるための大切な知恵や魅力がたくさん詰まっています。
この記事では、忙しい毎日の中でも、親子で楽しみながら「魚」について学び、食卓を豊かにする「魚の食育」のヒントを紹介します。

魚の食育

危機にある日本の豊かな「魚食文化」

お正月のおせち料理に込められた願い、お祝いの席を彩る尾頭付きの鯛、そして今や世界中で愛される寿司。私たちの生活や文化は、古くから魚と深く結びついています。

日本の魚食の歴史は古く、干物や練り製品、鰹節や昆布の「だし」のように、自然の恵みを余すことなく利用する知恵と工夫が、地域ごとに多様な郷土料理を生み出し、私たちの食生活を豊かにしてきました。
この「魚食文化」とは、単に魚を食べるだけでなく、魚を獲る技術、鮮度を見極める目利きの技、美味しさを引き出す調理法や道具まで、魚を中心とした食生活の中で受け継がれてきた知識や知恵と言えます。

しかし、この世界に誇るべき文化が、失われつつあります。1人1年当たりの魚介類消費量は平成13年をピークに減少傾向にあり、若者を中心に「魚離れ」が急速に進行しているのです。

魚介類消費量グラフ

出典 水産庁:食用魚介類の1人1年当たり消費量の変化(https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/R6/attach/pdf/250606_1-5.pdf)

食卓から魚が減ることは、栄養バランスの問題だけでなく、私たちが長年かけて育んできた文化そのものの衰退にも繋がりかねない、大きな課題と言えるでしょう。

「魚離れ」の背景

なぜ、豊かで魅力的な魚食文化がありながら、「魚離れ」は進んでしまったのでしょうか。その背景には、私たちの生活スタイルの変化が大きく影響しています。

調理の手間と食べにくさ

魚料理が食卓から遠のいてしまう大きな理由に、調理の手間と食べにくさがあります。
「魚の下処理や調理が面倒」「骨があって子どもが食べたがらない」といった声は、魚離れの代表的な要因と考えられています。たしかに、忙しい毎日の中で、魚をさばいたり、子どものために小骨を丁寧に取り除いたりするのは、大きな負担に感じられるかもしれません。

魚離れ

社会情勢と消費者ニーズの変化

共働き世帯や単身世帯の増加により、家庭での調理時間は減少し、「簡便化志向」や「低価格志向」が強まりました。これに応える形で、スーパーの店頭には、調理しやすい切り身や加工品、価格が安定している輸入品(マグロやサケなど)が多く並ぶようになったのです。
その結果、日本近海で獲れる多種多様な旬の魚や、地場の魚を味わう機会が減ってしまったと考えられます。

「魚の食育」が子供たちの未来を豊かにする3つの理由

こうした状況の中で、今、改めて注目されているのが「魚の食育」です。魚について学び、味わう経験は、子供たちの心と体にたくさんの良い影響を与えてくれます。

栄養満点の魚で、健やかな体を育む

魚は良質なたんぱく質はもちろん、子供の成長に欠かせない栄養素の宝庫です。
例えば、骨や歯を丈夫にするカルシウム、そして、思考力を支えるDHA(ドコサヘキサエン酸)や体の巡りを整えるEPA(エイコサペンタエン酸)など、体を内側から支える成分が豊富に含まれています。「魚の食育」を通じて、魚を食べる習慣を身につけることは、子供たちの生涯にわたる健康の礎となります。

食文化の継承と「感謝の心」を育む

魚が私たちの食卓に届くまでには、漁師、市場関係者、販売員など、たくさんの人々が関わっています。
「魚の食育」は、こうした人々への感謝の気持ちや、食べ物の命をいただくことの大切さを学ぶ絶好の機会です。魚を丸ごと一匹見る、触れる、食べるといった体験は、子供たちに食への興味と感謝の心を自然と育んでくれるでしょう。

豊かな海と環境を守ることにつながる

私たちが暮らす地域の川や海は、陸と海がつながる大きな循環の中にあります。地元で獲れた魚を食べることは、地域の漁業を支え、日本の海の恵みを次の世代につなぐことにもつながります。
こうした身近な魚を味わう習慣は、資源を大切にし、豊かな海を守る意識を育てる一歩となります。

豊かな海と環境

今日からできる!家庭で楽しむ「魚の食育」実践アイデア

「魚の食育」といっても、決して難しく考える必要はありません。大切なのは、親子で楽しみながら魚に親しむことです。ここでは、家庭で気軽に始められるアイデアを紹介します。

お店の人と話してみよう!「今日のオススメは?」

スーパーの鮮魚コーナーは、絶好の学びの場です。最近では、大型量販店でも対面販売に力を入れ、専門の店員さんがいるお店が増えています。
「今日のおすすめは何ですか?」「この魚はどうやって食べるのが美味しいですか?」と、ぜひお子さんと一緒に話しかけてみてください。旬の魚や美味しい食べ方など、プロならではの活きた情報を教えてくれるはずです。店員さんとのコミュニケーションは、子供たちの魚への興味を深めるきっかけになります。

スーパーの鮮魚コーナー

調理の工夫で「嫌い」をなくす

魚の臭いや食感は子供が嫌いになる原因のひとつ。気にならないように工夫をしましょう。
例えば、甘酸っぱいレモンを加えたり、ごまを衣にして揚げ焼きにすることで、魚の臭みを抑え、味や食感を子供好みにすることができます。

参照レシピ:香ばしいサワラのごま焼き|2色ごま×蜂蜜レモンで子供も食べやすく

サワラのごま焼き

一生の食習慣が形成される大切な時期に、食の楽しさを知り、正しい食習慣を身につけることが、子どもたちの健やかな成長を支えます。

参照記事:食育とは?|保育園での体験がつくる子どもたちの健やかな未来

食卓で旬を味わい、魚食文化を守ろう

例えば、春はマダイ、夏はアジ、秋はサンマ、冬はブリ。
日本の周りの海でたくさん獲れる旬の魚は栄養価が高く、何より美味しいのが魅力です。
私たち一人ひとりが、こうした旬の国産魚を、季節ごとにもう少しだけ多く食べることで、漁業や魚食文化を守ることにもつながると言われています。まずは、旬の魚を週に1回でも、食卓にのせることから始めてみましょう。

食卓で旬を味わう

もっと子供に魚を。楽しく始める「魚の食育」のススメ:まとめ

子供の頃に身についた食習慣は、大人になってからの健康やライフスタイルにも大きな影響を与えます。
「お店で旬の魚を手に取ってみる。」「子供と一緒にお魚図鑑を眺めてみる。」そんな小さな一歩が、子供たちの心と体を育み、日本の豊かな海と食文化を守る大きな力になります。
ぜひ、ご家庭で楽しみながら「魚の食育」を始めてみませんか?

出典
水産庁:特集 伝えよう魚食文化、見つめ直そう豊かな海(https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h19/pdf/data1-1.pdf)を加工して作成

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真誠 編集部

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はじめまして!真誠のブログ編集部です! ごまにまつわるノウハウやオススメの活用法、レシピなどを記事にして紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!

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